おしらせ
2020/07/07 17:55
2017年3月末に、アフリカのザンビアに行ってきました。
既に進行している、
の更なる量産化を図るため、和紙を作る時に使う機械や道具を用いてザンビアでの作業工程を改善しよう!ということで、飛行機を乗り継いで20時間以上かけて行ってきたのです。
↑左からペオ・エクベリさん、ビリー・エンコマさん、プリンスさん、ルービンさん、私。
↑我々の地元、福井県越前市で製造した、ビーター(紙の原料を細かく繊維状にする機械)も動き始めました。左奥がエクベリ聡子さんとプリンスさんです。
作業現場はとても清潔に保たれていました。が、ガラスのアルミサッシやキッチリ直角なドアといった日本では当たり前のものが流通してなくて、建物の気密性が開放的なので、
↑もし刺されたら激痛により病院で麻酔を必ず注射しなくてはならないと言われるサソリや、たかった相手に卵を産みつけるツエツエバエが普通に居ました。安易に手で物を触ろうとすると陰に潜んでいる場合があり常に警戒が必要です。
そう言いながらも現地の人達は、小動物には慣れっこなので、大して気にせず仕事を進めます。
↑左からジョナサンさん、スーザンさん、ビートリスさん。
英語が下手な私の妙なボディーランゲージにひるむことなく、すんなり紙漉き作業が出来るようになった明るく頼もしい人達です。(ニャンジャ語が現地の言葉ですが、その他に英語が話せる人が多いです)
↑バナナペーパー工場から100kmぐらい離れた「チパタ」という町への買い物に同行しました。
水の配管やシャワーヘッド、蛇口、電源のコードや分配器、変圧器、プラグやソケットなどの物品をそれぞれの店先でペオさんが熱烈に交渉しながら買い付けていました。
バナナペーパーの工場敷地内にはペオさん達が掘り当てた井戸があり近所の人達も毎日水汲みにやって来るんですが、工場敷地内の建物の水回りや電気、施設の建築等の工事は全てペオさん達が現地の人達を集めて自ら行ったものです。
日本なら電気工事業者さんや水道工事業者さんに依頼して行う工事を全て自前でやるわけですから、まさに「草の根レベル」の活動です。
施工の仕方を間違えたりケーブルの長さが足りなかったりしたら、その度に遠く離れた「チパタ」で物品を買い直し、もし雇った人の作業ミスで工期が延びたらその分の人件費を更に余分に支払い(ミスは頻発する模様でした...)試行錯誤を繰り返しながら徐々に出来上がってきた施設群は、アフリカの強い日差しの下、眩しく輝いているように感じられました。
サウスルアングア国立公園の中に入ることができまして、
↑巨大なキリンがこっちめがけて歩いてきたり、
↑シマウマやインパラの群れが居たり
↑親子連れのアフリカ象の後ろ姿に、遠く離れた日本に居る家族を思い出したりしました。
偉大な自然と、国境を越えた多くの人達の熱い思いに支えられ、バナナペーパープロジェクトは今も確実に進展しています。
バナナペーパー製品についての詳細は、
を是非ご覧下さい。