カドをとった二重封筒ダイヤ貼り・洋3(JIS洋1)・雁皮/藍(あい)・3枚組
二重封筒は中身が透けないという事もあり、フォーマルなお手紙を出す場合には必須アイテムです。
表封筒には、タキペーパーオリジナル「カドをとった封筒」用の抜き型を使用。
↑紙の端っこになる部分にほどよく丸みがつくようなオリジナルの抜き型で作っています。
この表封筒には“紙の王様”と呼ばれる「雁皮(がんぴ)」を使用しました。
雁皮紙は、繊維の強さと虫害の恐れがないことから永年性が高く、緻密で滑らか、そして光沢を持ち滲みが少ないという特長があります。
これらの要素があいまって、その昔から紙王(しおう)と称されております。
↑越前和紙の里紙の文化博物館の前庭にある雁皮の木です。
残念ながら撮影時は葉っぱが付いていませんでしたが、大人の背丈程度の高さがあります。
雁皮の木は生育が遅く栽培も難しいため、自生しているものから生皮を採取せざるを得ないという現実があります。最近では収穫量も減少し、製紙原料としての供給量も少なくなって、より希少な原料となっています。
今回は手漉き紙を手がける (有)山喜製紙所さんにお願いして、木材パルプに雁皮を混入した和紙漉きを依頼しました。
↑紙を漉くキレのあるリズムが響く作業場。
一方の内封筒には、日本の伝統色である藍色に雲母(きら)を吹き付けた薄紙を合わせました。
↓太陽の下、パールのような艶めきをたたえております。
クリーム色の封筒を開封した瞬間、“ちらり”と目に飛び込む深みのある光沢。
男性が着物の裏地にこだわる事がお洒落とされていた日本。
地味目の着物のすそから“ちらり”と見える裏地の艶やかさは、控えめな日本人ならではの美学なのかも知れません。
上等な手漉き和紙に日本の伝統ある高貴色を配し、あえて洋封筒に 仕立てた、ユニバーサルな品物です。
↑シンプルな招待状を入れてみたところ。
開封した瞬間、目に触れる艶めいた深い色は、
「なんだろう、ワクワクするこの感じ。このお誘いに応えると、楽しい事に出会えるような気がする」
という具合に、受け取った方の期待値を高めるはずです。
↑いろいろな筆記具で文字の筆記テストをしてみた写真です。
油性マジックは普通程度に滲みが多く、内側から見ると文字を留めた部分が裏移りしています。
そのほかの筆記具は滲みが少ないと言えるかと思います。
個人的には、ボールペンと万年筆の書き心地が良かったです。
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色・外封筒 : 淡いクリーム色
中封筒 : パールのような光沢を帯びた藍(あい)色
数量・3枚組
寸法・横176mm×たて120mm(洋3、もしくはJIS洋1とよばれるサイズです)
紙の厚さ・外封筒:19/100mm〜23/100mm程度
内封筒:8/100mm〜10/100mm程度