日本に2軒しかなくなってしまった山形桐紙作り(2/2)

“桐紙(きりがみ)職人” 板垣好春

板垣桐紙工業

板垣 好春 さん
いたがき よしはる

住所 : 山形県山形市大字大森576-36
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電話番号 : 0236-87-4139

桐材を薄く削ったものに和紙を裏打ちして作る桐紙。真っ直ぐな柾目の木目を生かした桐紙作りは、ひとつひとつの工程に熟練の技術を要し、最低でも10年の修行が必要とされています。今回の記事は、日本に2軒だけとなってしまった桐紙職人のひとり、板垣好春くん。彼が2004年に越前にお越しいただいたときと、翌年に山形の仕事場にお伺いさせていただいたときのレポートです。

実直な職人としての仕事ぶり カ〜ッチョイー!!じゃあないですか

3.重ねて硫酸漬け

桐帯重ね画像

そして帯状になった桐を重ねあわせて、

希硫酸水漬け画像

希硫酸水に漬け込みます。

洗い流し画像

そして、水で丁寧に洗い流します。

4.桐を並べて紙と貼りあわせる

濡れた桐紙束画像

水で洗い流した桐紙の束を

“ペッタン”

と、ガラスが貼られた緑色の作業台に乗せまして、

桐を並べた画像1

1枚ずつめくっては、
丁寧にガラスの上に並べていきます。

桐を並べた画像2

この1枚ずつが、なかなかめくれない…。
気を抜いたとたん裂けてしまうんです。(経験談)

で、きれいに並べ終わりましたら、

桐紙用のり

桐紙用の特別な糊をはけで塗っていきます。

糊塗布画像

三十路と言えどもまだまだ若い!
軽快な動きで糊を塗っていくイタガキくんなのです。

紙を貼る画像

そして糊を塗り終わったら、
裏打ち用の紙を慎重に貼ります。

しわのばし画像

はけでしわを伸ばし、

ぴったり貼った画像

ぴったりと貼り合わせましたら、

干し画像

一旦、干します。

5.乾燥、押さえ、完成

1日干し画像

1日ぐらい干しておくそうです。
(両面桐紙の場合はさらに1〜2工程あるそうですが、今回は割愛します)

万力画像

そしてこの大きな万力のような道具で、
押さえて、
そして、紙を揃え直し、
やっと桐紙が出来上がります。

コレをイタガキくんが全部一人でやるのです。
カ〜ッチョイー!!じゃあないですか。

惜しむらくは桐紙の需要が…。

しかしこの実直な職人としての仕事ぶりを、
一人でも多くの方の目に御覧に入れたい!

そんな決意を新たにした僕であります。


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