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石川: 400枚の連だこ  七尾 14日に等伯記念

安土桃山時代の巨匠、長谷川等伯。実は、石川県の七尾出身だったとは知りませんでした。厳しく、洗練された水墨画とともに、豪奢な表現までダイナミックな魅力を持った絵師でする。今年、没後400年ということで七尾市では色々とイベントが開催されているようです。 (文責・中村聡)

 季節の草木で染めた木綿糸の素朴さを持ち味とする県の伝統的工芸品「讃岐かがり手まり」が、高松市にある保存会の工房で、秋らしい染め糸を使って制作されている。

 江戸時代中期から約250年の歴史があり、戦後は一時途絶えたが、保存会事務局長の荒木秀人さん(52)の両親が古老らから聞き取りして1980年代に復活させた。

 もみ殻を和紙で包み、糸を巻いて作った土台に、ザクロの皮や栗のイガで染めた糸を針でかがると、落ち着いた色の幾何学模様が浮かび上がる。

 荒木さんの妻で伝統工芸師の永子さん(50)は「すべて手作業。機械化されていく世の中で、自然の素材と、人の手で作られるものの美しさに目を向けてほしい」と思いを込める。 (2010年11月9日)


※デザイン性豊かな手まりの讃岐手まり。糸を巻く芯として使われる和紙。やはり、和紙の適度な柔らかさが巻きやすいものとなっているのかもしれません。

【関連情報】 : Eiko Araki 讃岐かがり手まり


石川: 400枚の連だこ  七尾 14日に等伯記念

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/ishikawa/news/20101109-OYT8T00070.htm

 七尾市出身で、桃山期を代表する絵師長谷川等伯の没後400年を記念し、市は14日、同市石崎町の市和倉温泉多目的グラウンドで、「400枚の連だこ揚げ」を行う。8日は、同所で試し揚げが行われた。

 たこは、水墨画の傑作を多く描いた等伯にちなんで和紙に墨絵を描いたもの。市内の小中学生やその保護者らが描いた作品を、日本海内灘砂丘凧(たこ)の会(内灘町)の手で連だこに仕立て上げる。1枚は、2本の対角線が40センチのひし形。それを1・5メートル間隔で100枚連ねたものを4セット用意し、400枚の連だこ揚げとする計画。

 8日は、同会のメンバーらが、同じ大きさのビニール製の100枚の連だこを試し揚げした。時折、雨がぱらつき風も強かったが、10枚ごとに色を変えた100枚の連だこが空を舞うと、通りがかりの人たちの注目を集めていた。

 14日は午前10時50分から、墨絵を描いた市内少年団体や子ども会の子どもたちやその保護者ら約200人が参加。凧の会のメンバーらと協力して揚げる予定。

 市文化振興課では「100枚の連だこが四つ揚がる光景は壮観なものになりそう。雨天中止なので、当日の天候が心配」としている。 (2010年11月9日)


※安土桃山時代の巨匠、長谷川等伯はてっきり京都出身と思い込んでいたのですが、七尾出身だったのですね。この凧揚げにかかれた絵をきっかけに、第二の等伯が?

【関連情報】 : 石川県七尾美術館 長谷川等伯とは


東京 : 山口晃展「いのち丸」 ミヅマアートギャラリー 時代跳び越えニヤリ

http://sankei.jp.msn.com/culture/arts/101109/art1011090747000-n1.htm

 本紙の連載「龍馬を慕(おも)う」の挿絵でもおなじみの人気現代美術家、山口晃(あきら)さん(41)の個展が、東京都新宿区のギャラリーで開かれている。テーマは架空の旅芸人「いのち丸」の物語。過去と現在の風物が混然一体となり、緻密(ちみつ)に描かれた作品はユーモアにあふれ、見る者を楽しませてくれる。(渋沢和彦)

 ギャラリーに入ったとたん残虐な描写の絵画に驚かされる。力の強そうなちょんまげ頭の男が、やわな男の首根っこを押さえ、顔の皮をはがしているのだ。皮は伸びきり、ギョロリとした大きな目玉があらわになる。肉の中には機械の部品らしきものが見え隠れし、壁面には血を思わせる墨が飛び散った跡も残る。何ともグロテスクな作品だ。

 「見世もの」と題された作品で、和紙に墨で描かれた。山口さんによると、顔の皮をむかれても再び元通りの姿になってしまう男らしい。画題が示すように、「見世もの」として人を楽しませる男というわけだ。

 いきなり度肝を抜かれるが、「歩行者用ジャンクション」という作品を見たとたん、「のどかさ」と「ファンタジー」が混在した描写に、思わず笑みがこぼれてしまう。曲線の交差した道路が、木造建築物の屋内や屋上を大胆に走る。普通、「ジャンクション」といえば高速道だが、ここにはクルマはない。道路を歩いているのは、三度笠(さんどがさ)姿の江戸時代の旅人風で、現代と過去が交差する。

 山口さんの絵画はいつ見ても楽しい。驚きつつもニヤリとしてしまう。電柱を描いた「河原町電柱」は、単なるコンクリートの無味乾燥とした電柱とは異なる。上部には木造の小屋や庇(ひさし)が置かれ、電灯の代わりにちょうちんが取り付けられている。

 「河原芝居この先」との小さな案内板もある。山口さんは「電柱の下の方がさびしかったので」と、男子用の便器を設置した。暗い夜道の電柱に立ち小便の跡を目にすることもあるが、こんな絵を目にするとつい笑ってしまう。

 山口さんは昭和44年、東京で生まれ、群馬県桐生市で育った。東京芸大大学院では油彩画を学んだ。オートバイにまたがる武士、中世の木造家屋と現代的な高層建築などが同一画面に描かれ、時代の垣根を軽々と跳び越えてしまう。

 今回の個展には、何も描かれない真っ白な掛け軸もある。よく見ると、素材の和紙の全体にシワが寄っていて、それが山脈の模様になっているのだ。「意図的に裏から手でシワを作って山にした」という。山口さんは、思いもかけない手法をいとも簡単に試みてしまう。

 ギャラリーにはひっきりなしに人がやってきて熱心に鑑賞している。

 東京都内の50代の女性は「ユーモアがあって楽しい」とほほえむ。現代美術といえば、理屈っぽくて、考えさせる印象があるが、山口さんの作品はわかりやすく、率直におもしろい。そんなところが人気なのだろう。

 21点の作品を展示。27日まで(日月祝休)、東京都新宿区市谷田町3の13、ミヅマアートギャラリー。入場無料。 (2010.11.9 07:46)


※先だっても紹介した山口晃さんの展示会。ブログなどでも取り上げているところが多いです。会場が"ミヅマアートギャラリー"とのことです。少し入り口が分かりにくいらしいのですが、ご興味のある方は足を運んでみてはいかがでしょうか。

【関連情報】 : BS-i | 超・人 画家/山口晃(やまぐち・あきら)

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