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漢方薬原料「苦参」使う幻の和紙、正倉院文書に

和紙の材料というと楮・三椏・雁皮の三つ。もともとは、「苦参(くじん)」も材料として使われていたそうです。最近の研究で、正倉院文書にこの苦参を使った和紙が見つかったそうです。千年以上の歴史を超えて、新素材発見ということになるかも!? (文責・中村聡)

 葛飾区金町の書家、和田大諷(たいふう)さん(69)が、平安時代の華麗な宮廷模様を描いた「源氏物語」全54帖(じょう)の書写に挑戦している。紫紺の和紙に金字でつづられる巻物は、完成すれば全39巻(全長約250メートル)の大作となる。これまでに18巻を書き上げ、その一部が11月8日から開催される「第3回葛飾現代書展」で披露される。和田さんは「あと2年ほどで完結できるのでは......」と張り切っている。(北浦義弘)

 和田さんは2007年10月、銀座で個展を開き、源氏物語の冒頭部分である「桐壺」と「帚木(ははきぎ)」を書写した巻物を展示した。当初は、それ以上踏み込むつもりはなかったが、08年1月、大腸がんの手術を受け、2週間を超える入院生活を送るうちに死を意識。「生きているうちに、何かまとまった仕事がしたい」と一念発起し、「日本文学の最高峰とされる源氏物語全54帖の書写を思い立った」という。

 書写する巻物は縦約30センチ。「行草体」で記す金字は、金粉をにかわの溶液に溶かして書いている。現代の人でも読めるように、岩波文庫の「源氏物語」を原本とし、1帖ごとに字数を数えて巻物の長さを決めている。

 例えば、冒頭の「桐壺」は、文庫本で約1万3000字、巻物の長さは3メートル85。「帚木」は文庫本で約2万6000字、巻物の長さは約7メートル。54帖すべてを書写すると、巻物の長さは200~250メートルになるという。

 「いつ体調が悪くなるか分からない。できるだけ早く完成させたい」と、今年に入ってから制作のピッチを上げ、最近は1日5時間筆を持ち、約2週間で長さ7~9メートルの巻物を書き上げている。

 和田さんは「仏画や書などを通じて、多くの人と出会うことができ、感謝している。完成後はどこかに寄贈したいと考えている」と話す。巻物の一部が展示される「第3回葛飾現代書展」は、同区のかつしかシンフォニーヒルズ(立石6)で、11月8~14日に開催される。 (2010年10月28日)


※源氏物語全てを書写するというのは大変な作業ですが、最終的には巻物の長さは200~250メートルとは凄いです。

【関連情報】 : 葛飾シンフォニーヒルズ|ギャラリー1


石川: ウサギ出番待ち 金沢で張り子作り

http://www.toyama.hokkoku.co.jp/subpage/H20101028105.htm

 来年の干支(えと)「卯(う)」に合わせ、金沢市材木町の張り子職人森村幸二さん(62)の工房で、ウサギの張り子作りがピークを迎えている。

 張り子は金属の型に和紙を張って形を作り、にかわを混ぜ合わせた貝殻の粉「胡粉(ごふん)」で塗り固めて仕上げる。今年は首振りの張り子を新たに手掛けている。一つ一つ手作りする森村さんは7月ごろから作業を始め、年末までに約500個を仕上げる。 (10月28日03時33分)


※年も押し迫って、来年の干支・兎にまつわるニュースが届くようになっています。ちなみに今年の年賀切手に選ばれていた張子の絵は、この金沢と静岡の二種の虎だったとのことです。


越前和紙: 和紙で眼鏡フレーム完成!

http://www.daily-eye-news.net/news_rktdSsykT.html

福井新聞によれば、福井県鯖江市二丁掛町の田中政弘さん(35)が、フレームに越前和紙を用いた眼鏡「眼具(がんぐ)」を開発したと伝えた。

眼鏡製造業に携わっていた田中さんは3年前から同フレームの製作に着手。眼鏡技術者の吉田裕一さん(55)の助言を聞きながら開発を続け、完成に至った。魅力は"紙の数だけデザインがある"ことだという。

写真や絵を印刷した紙も使用可能。

フレーム全体を和紙の図柄にもできるし、写真や絵を印刷した紙を使用することも可能だ。紙の厚さを変えて製作すれば、好みのフレームの太さにもできる。また、沢田佐治兵衛漆器店の協力を得て越前漆器の表面加工技術を応用して強度や耐水性を高めている。

「眼鏡、和紙、漆器それぞれの産業が活性化するきっかけになれば」

と福井新聞の取材に対し、田中さんは期待に胸を膨らませコメントしている。

価格は7~8万円を予定。今後はインターネットや眼鏡業者への売り込みで販路を開拓していく。

(略)(2010年10月27日 08:45)


※先だって紹介したニュースですが改めて紹介。写真や絵を印刷した紙も使用可能ということだと、独自性を出した様々なデザインができるでしょうね。

【関連情報】 : めがねの聖地、福井県鯖江市の「めがねミュージアム」


奈良: 幻の和紙、正倉院文書に...漢方薬原料「苦参」使う

http://osaka.yomiuri.co.jp/e-news/20101025-OYO1T00233.htm

 奈良・正倉院に伝わる正倉院文書に、漢方薬に使われる植物「苦参(くじん)」を原料にしたとみられる和紙が用いられていたことが、宮内庁正倉院事務所の調査でわかった。文献に名前が残るだけで現存しないとみられていた"幻の和紙"。奈良時代に現在のコウゾやミツマタ以外の原料も使われたことを示し、和紙の歴史の解明への手がかりとなる。文書は、奈良市の奈良国立博物館で開催中の正倉院展で公開されている。

 苦参を原料とする製紙工程は、平安時代中期の律令の施行細則「延喜式」に登場するが、現物は確認されていなかった。

 同事務所は、天平勝宝2年(750年)に東大寺で行われた写経に関する正倉院文書「続々修正倉院古文書第五帙(ちつ)第四巻」を調査。1枚目の和紙はコウゾとわかったが、2枚目は細粒を多く含んだざらざらした手触りで、赤褐色を帯びていた。延喜式にある工程や繊維の特徴などから苦参の可能性が高いと判断した。

 製紙法は中国・後漢の役人、蔡倫(さいりん)が現在の紙すきに通じる方法を開発。日本では遅くとも、最初の法典とされる近江令が完成した668年には製紙が行われたとみられる。

 湯山賢一・奈良国立博物館長(古文書学)の話「古代には紙に様々な原料が使われ、試行錯誤していたことがうかがえる。苦参紙は筆で文字を書くのに支障はない。ただ、文書行政が本格化し、紙が大量に必要になったのに廃れたのは、コウゾなどの方が加工や入手の面で優れていたからではないか」

(略)(2010年10月25日)


※和紙研究をされている方からするとかなり重要な発見なのかと思われます。歴史の中で楮が抽出されることになったのかと思いますが、改めて苦参の特性を見直してもよいのかもしれません。

【関連情報】 : 苦参(クララ) - Wikipedia


(略)

【Orishikiという独創】
どちらにも共通するのが、包むもののカタチや買い物量で融通無碍に使えること。だが融通無碍のコンセプトに驚かされたのが"Orishiki suitcase"

working with the mechanism and principles of origami folding, japanese product designer naoki kawamoto has made a traveling suitcase with wheels which can fold out flat for flexibility and compactability.引用元

折り訳:日本人プロダクトデザイナーナオキ カワモト/naoki kawamotoさんは、折り紙のメカニズムと折り方を利用して、平らにもパッケージにもなる融通無碍な"スーツケース(ホイール付き)"を創った。

(略)

【素材のアイデア、包装材のアイデア】
ポリプロピレンのような樹脂が良さそうだとは思うが、風呂敷が原点なら、もっと自然な素材で製造できたらと思う。竹はどうだろうか。竹シートのように平らに加工する技術はある。ヒンジ/接ぎをどうするか課題だが、切れない繊維加工をするとかできないだろうか。竹はエコで安いからいいと思う。

あるいは和紙だ。合紙して強度を持たせて、なお柔軟さを持たせる素材、越前和紙の技術で製造できないだろうか?大直の和紙ではできないだろうか?

(略)(2010年10月27日 23時16分)


※コンサルタント・中小企業診断士もされている"ことばのデザイナー"さんのブログから。現在ロンドンを拠点にしている川本尚毅さんのデザインを紹介しています。「なるほど和紙でこういった使い方もできるかも」と思えるヒントになるかもしれませんので元記事参照くださいませ。

【関連情報】 : 川本尚毅


東京: 山口晃展「いのち丸」

http://bluediary2.jugem.jp/?eid=2294

ミズマアートギャラリーで開催中の 山口晃展「いのち丸」に行って来ました。

2007年に練馬区立美術館で開催された個展「山口晃展 今度は武者絵だ!」で「続・無残ノ介」の絵物語を描いた山口さんが、今回はミズマでさすらいの男児「いのち丸」を主人公とする物語を展開させています。

(略)

山口晃 展「いのち丸」
2010年10月27日-11月27日

ミズマアートギャラリー市ヶ谷
Mizuma Art Gallery - ICHIGAYA TAMACHI

〒162-0843
東京都新宿区市谷田町3-13 神楽ビル2F
tel: 03-3268-2500
fax: 03-3268-8844

開館時間: 火曜日から土曜日の11:00-19:00
休廊日 : 日曜・月曜・祝日

(略)(2010.10.27 23:54)


※美術館・博物館巡りをされている"Tak"さんのブログから。和紙に独自の墨絵を描く山口晃さん。人気の作家さんですが、いたずら心がふんだんに盛り込まれた展示会になっているようです。機会がある方は、足を運んでみてはいかがでしょうか。

【関連情報】 : MIZUMA ART GALLERY : 山口 晃 / YAMAGUCHI Akira


福井: 展覧会「アートドキュメント2010 共鳴する森」が開幕しました。

http://www.sosaku.jp/blog/archives/1580

 10月23日(土)に「アートドキュメント2010 共鳴する森 八田豊と韓永燮(ハン・ヨン スプ)と仲間たち」が開幕しました。

(略)

 今回は、和紙の原料である楮(こうぞ)を用いた作品を制作している福井在住の美術家・八田豊を作家兼オーガナイザーとして迎え、八田氏が選ぶ様々な素材を扱った総勢24名の国内外の現代美術作家とともに、「共鳴する森」をテーマに開催しています。

(略)(2010年10月27日)


※あわら市の『金津創作の森』さんのブログから。10月23日(土)~12月12日(日) 月曜休館 10:00~17:00で開催されています。下のリンクが詳しいですが、関連イベントも開催されています。

【関連情報】 : 金津創作の森(アートドキュメント2010 共鳴する森)


東京: JFWレポート第四弾 - 待望のSOMARTAのショー

http://blog.talk.vogue.co.jp/sran/archives/1200652.html

(略)

最後は、一番楽しみにしていた SOMARTA !!
今回、JFW全体のショーの大トリでもあり、
周りにも楽しみにしている方がたくさんいました。
Midtownのホールに入りきらないくらいたくさんの人が詰めかけ、
ショーの前から期待度の高さが伺えました。

(略)

次にでてきた様々な色を放つワンピース。
これは、日本だけが持つ、和紙や箔を三層に重ね、
その上にプリントを溶かし込んで生地に凹凸を生むという
プリント技術により生まれたもの。
ミニマルで生地のテクスチャが活かされ、
体の動きによって角度が変わると色が変わって、動きをきれいに出すルックでした。

(略)(2010年10月27日)


※建築設計事務所に所属しながら、様々な創作活動をされているSranさんのブログから。先だって紹介した"SOMARTA"さんの和紙を使った生地。詳しい写真と共に紹介されています。

【関連情報】 : SOMARTA


美濃和紙: 美濃和紙あかりアート展 My Good Design 33

http://suzukenblog.blog24.fc2.com/blog-entry-416.html

(略)

今回のMy Good Designはこの間、参加した美濃和紙あかりアート展をご紹介したいと思います。
昨年より、この展示会に758でまえワークショッパーズからメンバーを募って参加しています。
今年は4年生のともちかも一緒に参加してくれました!

タイトル:『美濃和紙の魅力』
場所:岐阜県美濃市うだつの上がる町並み

(略)

ちなみに、右下は昨年の様子ですが、このように自分たちの作品の回りに人が集まると、とてもテンションが上がります!
というより、気になってしょうがないので、他人のふりをしながら、自分たちの作品の様子を遠くから観察してしまいます。
あきらかに変な子ですが、そんなことも気にならないぐらいテンションあがります(笑)

(略)(2010.10.28)


※美濃和紙あかりアート展に参加された大学研究室さんのブログから。自分たちが出展した作品に対する反応。後ろからそーっと見ている気持ち分かります。出展者から見た視点が面白いのと共に、今年の受賞作品をうまく紹介している記事です。

【関連情報】 : Ken-lab. 名古屋市立大学大学院芸術工学研究科 鈴木賢一研究室

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